じんこうこうごうせい【人工光合成】
人工的に光合成を行う技術。太陽光のエネルギーを利用し、水と二酸化炭素から有機物を合成する。特殊な添加物や光触媒を用いる技術が成功しているが、エネルギー変換効率の向上や、エチルアルコールなどの燃料の直接生成に向けた研究が進められている。
じんこうこうたい【人工抗体】
体内に侵入した抗原に対して抗体としてはたらく、人工的につくられたたんぱく質。特定の抗原に選択的に結合するため、副作用が少ないという特徴をもつ。また、低分子のものは、大腸菌などによる大量生産も可能。
じんこうかくへんかん【人工核変換】
⇒核変換
じんこうげんそ【人工元素】
天然には存在せず、人工的に作り出された元素の通称。原子炉や加速器を利用し、陽子・中性子などを原子核に当てて人工的に作り出す。ふつう超ウラン元素や超重元素、人工放射性同位体などを指すが、天然にごく微量に存在する元素や、崩壊が速いために発見されにくかった元素も含まれる。
じんこうこうし【人工格子】
人工的に任意の原子を配列し、結晶格子をつくること。その配列の空間的な規則性によって、一次元人工格子、二次元人工格子、三次元人工格子とよばれ、高次元になるほど、作成が技術的に困難になる。
じんこうずのう【人工頭脳】
コンピューター(電子計算機)のこと。
じんこうダイヤモンド【人工ダイヤモンド】
人工的に造られるダイヤモンド。炭素の同素体の一つである石墨などに高温高圧をかけたり、炭化水素の気体の蒸着で結晶成長させたり、炭素を含む爆薬を爆発させて合成したりする手法がある。その硬度を活かし、工業用の研磨剤や切削道具に利用される。合成ダイヤモンド。人造ダイヤモンド。
じんこうしゅうちゅうちく【人口集中地区】
⇒ディー‐アイ‐ディー(DID)
じんこうしゅびょう【人工種苗】
養殖または漁獲された親から人工的に生産された幼生や稚魚などをいう。→種苗
じんこうにゅうぼう【人工乳房】
乳癌 (にゅうがん) の手術などで欠損した乳房の形を補正するために使用されるインプラントあるいは装具。シリコンゲルを充塡したバックを皮下に挿入するものや、シリコン樹脂で乳房の形を再現し胸部に装着するものなどがある。