ちょうかんかんせんしょう【腸管感染症】
細菌やウイルスなどの病原体が口から入り、腸内で増殖し、下痢・嘔吐 (おうと) ・発熱・腹痛などの急性症状を起こす病気。コレラ・腸チフス・パラチフス・細菌性赤痢など。飲食により引き起こされた場合は食中毒とされる。→カンピロバクター [補説]衛生環境が整備されていない途上国では、子供の死亡原因の上位を占める。日本では、O157(腸管出血性大腸菌)感染症など新興感染症の集団発生や、渡航者が持ち込む輸入感染症の増加などが問題視されている。
ちょうかんしゅっけつせいだいちょうきん【腸管出血性大腸菌】
大腸菌のうち、下痢や合併症を引き起こす病原性大腸菌の一種。毒力の強いベロ毒素(志賀毒素群毒素)を産生し、激しい下痢や腹痛、血便などの諸症状を引き起こす。子供や高齢者では溶血性尿毒症などの合併症を起こしやすい。菌の細胞壁や鞭毛にある抗原の種類によって分類され、O157、O111などがある。食品摂取による感染や動物との接触による感染などが確認されているが、十分な加熱や消毒による予防が有効とされる。ベロ毒素産生性大腸菌。EHEC(enterohaemorrhagic Escherichia coli)。
ちょうかんず【鳥瞰図】
高所から地上を見おろしたように描いた図。市街・地形などを説明的に描くのに適する。鳥目絵 (とりめえ) 。俯瞰 (ふかん) 図。
ちょうかんたい【潮間帯】
海岸の、高潮線と低潮線との間の帯状の部分。海藻類や沿岸動物が豊富で、独特の分布がみられる。
ちょうかんひょうが【潮間氷河】
海に直接流出する氷河。末端部は潮の干満の影響を受けて崩落し、氷山を海に押し出す。