つくりみ【作り身】
1 魚の切り身。 2 刺身。つくり。
つくりみず【作り水】
一度沸かしたうえでさました水。湯ざまし。におもい。〈和名抄〉
つくりみち【作り道】
新しくつくった道。新道。「廻廊あり、楼門あり、—十余町見くだしたり」〈平家・八〉
つくりみょうが【作り冥加】
農作物に対する神仏の加護。「商ひ冥加、—、よろづの幸ひあらする釣り針を」〈虎明狂・夷毘沙門〉
つくりもの【作り物】
1 人の手で実物そっくりに作ったもの。まがいもの。人造物。模造品。「—のダイヤの指輪」 2 事実に基づかず、虚構によって作り出した事柄、または文学作品。「何だか小説か—のようで」〈逍遥・当世書生気質〉 3 能や狂言で、舞台に据える簡単な装置。山・舟・宮殿・釣鐘など。小道具にもいう。 4 歌舞伎などの芝居で、舞台装置のこと。大道具。 5 祭礼などで、趣向をこらした人形などの飾りもの。 6 田畑で作るもの。農作物。「あの者が—少しも損ねざるやうに」〈浮・桜陰比事・二〉
つくりものがたり【作り物語】
1 仮作の物語。つくりばなし。 2 平安時代の物語の一種。古来の民間伝承や漢文にみる伝奇などから発展した、虚構性・伝奇性の強い物語。竹取物語・宇津保物語など。
つくりやまい【作り病】
1 いつわって病気のふりをすること。仮病 (けびょう) 。「ある時、—をして、隠れ家にてみづから食物を調へけるに」〈咄・きのふはけふ・上〉 2 自分から病気をつくりだすこと。また、その病気。「上の御心より起こったる—」〈浄・聖徳太子〉
つくりやまぶし【作り山伏】
山伏の姿をよそおった、にせの山伏。「判官殿十二人の—となって、奥へおん下りのよし」〈謡・安宅〉
つくりわらい【作り笑い】
[名](スル)おかしくもうれしくもないのに、わざと笑うこと。そら笑い。「—してその場をつくろう」