・・・をし、ゴーリキイはそれを助けたのであったが、この村の生活で、二人は富農のために店をやかれ、危く殺されそうになった。農民、特に富農が「理性的に生活しようとする人をいかに執拗に憎悪する」かということ、及び、解放運動に参加する一勢力として持ってい・・・ 宮本百合子 「マクシム・ゴーリキイの発展の特質」
・・・ゴーリキイは五年ぶりの訪問で、驚くばかりの建設を目撃すると同時に五年前彼がレーニンの考えとは一致しない見解をプロレタリアート独裁下のインテリゲンツィアに対して抱いていたのにつけ込んで、ソヴェト同盟内の富農的ブルジョア的残存分子が、いろいろの・・・ 宮本百合子 「マクシム・ゴーリキイの人及び芸術」
・・・農村ブルジョアの富農は反対で、窓ガラス越しに鉄砲をブチ込み積極的な青年を殺したりした。坊主をおふせで食わせ飲ますのは富農だ。坊主と富農は互に十字架につらまって、農村の集団化の邪魔をする。 坊主を村から追っぱらえ! レーニンの云った通・・・ 宮本百合子 「モスクワの姿」
出典:青空文庫