・・・これによると、大アルメニアの大僧正が、セント・アルバンスを訪れた時に、通訳の騎士が大僧正はアルメニアで屡々「さまよえる猶太人」と食卓を共にした事があると云ったそうである。次いでは、フランドルの歴史家、フィリップ・ムスクが千二百四十二年に書い・・・ 芥川竜之介 「さまよえる猶太人」
・・・まん中には立派な顔をしたトルコ人だかアルメニア人かがゆるやかに櫂をあやつっている。その前には麦藁帽の中年の男と、白地に赤い斑点のはいった更紗を着た女とが、もたれ合ってギターをかなでる。船尾に腰かけた若者はうつむいて一心にヴァイオリンをひいて・・・ 寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
・・・ 女ロシア 三七六 三三九ウクライナ 五六七 二七七グルジア 四五八 三三一白ロシア 五二〇 二三一アルメニア 四三五 二四・・・ 宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」
・・・5.3 43.8猶太 42.9 55.5 57.4 51.3タタール 46.4 42.4 42.7 30.3グルジア 46.9 40.1 46.7 40.7アルメニア 60.3 39.0 5・・・ 宮本百合子 「砂遊場からの同志」
・・・「資本主義時代は平均十二時間、三十五留――韃靼人やアルメニア人は同じ労働で、半額が普通だったです。――」櫓を降り、変にポタポタと靴の裏にはりつくような地面を事務所の方へ歩きながら、その技師は、バクーの油田が無慮二百七十の大小会社によって・・・ 宮本百合子 「石油の都バクーへ」
出典:青空文庫