さんごくいち【三国一】
1 日本・中国・インドの三国で最もすぐれていること。世界一。「—の花嫁」「—の剛の者と言はれしぞかし」〈義経記・八〉 2 江戸初期に流行した祝言の小唄の歌詞。「三国一ぢゃ何々になりすまいたしゃんしゃん」と歌い納める。 3 《三国一の富士山が一夜でできたという伝説から、一夜造りの意で》甘酒の異称。
さんごくかんしょう【三国干渉】
明治28年(1895)、日清戦争の講和条約(下関条約)締結後、ロシア・フランス・ドイツの3国が日本に干渉を加え、条約で日本が得た遼東半島を清国に返還させた事件。
さんごくきょうしょう【三国協商】
1891年の露仏同盟、1904年の英仏協商、1907年の英露協商によって生まれたイギリス・フランス・ロシア3国の同盟関係のこと。ドイツ包囲を目的とし、三国同盟に対抗したもの。革命による帝政ロシアの崩壊により消滅。
さんごくじだい【三国時代】
中国で、後漢滅亡後、280年の晋の統一まで、魏・蜀・呉の三国が天下を3分し、互いに抗争した時代。 朝鮮で、4世紀半ばから668年に新羅が統一するまで、新羅・高句麗・百済の三国が鼎立 (ていりつ) した時代。
さんごくじん【三国人】
「第三国人」に同じ。
さんごくでんらい【三国伝来】
インドから中国または朝鮮半島を経て日本に伝わってきたこと。三国相伝。「—の文化」
さんごくどうめい【三国同盟】
1882年に成立したドイツ・オーストリア・イタリア3国の軍事同盟。第一次大戦の初めに、イタリアが協商国側についたため解消された。→三国協商 ⇒日独伊三国同盟 (にちどくいさんごくどうめい)
さんごくぶそう【三国無双】
日本・中国・インドの三つの国を通じて並ぶものがないこと。この世で比べるもののないこと。「—の大伽藍」〈謡・笠卒都婆〉