にじゅうまわし【二重回し】
男性用の和装防寒コート。インバネスの和装化したもので、袖ぐりが大きくあき、ケープ風の袖がついている。とんび。《季 冬》
にじゅうもうけんほう【二重盲検法】
治験薬の薬効を客観的に調べる臨床試験の方法。多数の患者に調べたい薬と偽薬(プラセボ)とを投与し、だれにどちらを与えたかは患者にも医師にもわからないようにしておき、結果を統計学的に判定する。プラセボ比較試験。ダブルブラインド試験。→偽薬効果
にじゅうやきつけ【二重焼(き)付け】
写真・映画で、別々に撮影した2枚の陰画を同一の印画紙やフィルムに焼き付けること。二重焼き。
にじゅうろしゅつ【二重露出】
写真撮影で、同一のフィルム・印画紙などに二度露出を行うこと。二重撮り。二重写し。
にじゅうわくせい【二重惑星】
大きさの似た二つの惑星が、互いの周囲を公転しているもの。 [補説]冥王星の第1衛星カロンは直径が約1200キロあり、主星(約2300キロ)に対して太陽系で最大の比をもつため、この二つを二重惑星とする見方もあった。その後、冥王星が準惑星に格下げされたため、現在の太陽系内に二重惑星は存在しない。
にじゅうけんりょく【二重権力】
1 二つの勢力が対立したまま権力を保持している状態。「革命政府と亡命政府による—支配が続く」 2 表面上の権力者とは別に、裏に潜む実力者が影響を及ぼす状態。「舞台裏から政権を操る—構造」
にじゅうかぜい【二重課税】
同一の納税者や同一の取引・事実に対して、同じ種類の租税が重複して課税されること。例えば、ある企業が外国で得た所得に対して、その国と国内の両方で法人税が課税されることなど。納税者に過重な税負担を課したり、税負担の公平性が損なわれたりするような二重課税については、回避・調整するための措置がとられる。二重税。重複課税。タックスオンタックス。
にじゅうぜい【二重税】
⇒二重課税
にじゅうさいむ【二重債務】
⇒二重ローン
にじゅうていこく【二重帝国】
二つの帝国、または一つの帝国と王国が同一の君主を戴き、統一した政府を持つ同君連合。また、その体制。一般にオーストリアハンガリー帝国のことをさす。