今は斯うと
もはやこれまで。もう最後と、あきらめる場合に使う。
今は是迄
死や敗北などがもう避けられないさま。もはやこれで終わりだ。「この勝負、—」
今は昔
今から見れば昔のこと。今では昔のこと。説話や物語文学の書き出しに用いられる慣用句。「—、竹取の翁といふもの有りけり」〈竹取〉
今もかも
(通常、下に推量表現を伴う)ちょうど今頃は。「—咲き匂ふらむたち花の小島のさきの山吹の花」〈古今・春下〉
今を盛り
ちょうど今がまっさかりの時だとばかりに。「桜が—と咲きにおう」
今を時めく
現在、盛んに世間でもてはやされている。「—・く流行作家」
今汝は画れり
《「論語」雍也 (ようや) から》行う前から自分の力に見切りをつけている。冉求 (ぜんきゅう) (子有)が、自分は力が足りないので孔子の教えを実践できないと述べたとき、孔子がそんなことではいけないと諭した言葉。
今に見ていろ
そのうちきっと仕返しをしてやる、見返してやるという気持ちを込めていう語。→今に1