仕舞いを付ける
1 始末をつける。片をつける。 2 江戸の遊里で、前もって揚げ代を払い、その遊女を買い切る約束をする。「十日ほども前から—・けずば、いつでもさしだらう」〈洒・甲駅新話〉
しまいうたい【仕舞謡】
能で、「仕舞2」を舞うときにうたう謡。
しまいがね【仕舞ひ金】
節季の支払いのための金。「頼みて売払ひ、—のたよりにいたさるべし」〈浮・文反古・一〉
しまいぎわ【仕舞(い)際】
終わりになろうとするとき。「作業の—」
しまいぐち【仕舞(い)口】
終わりのころ。終わり時分。
しまいだいこ【仕舞(い)太鼓】
1 遊郭の大門を閉じる合図に鳴らした太鼓。三番太鼓。 2 芝居などの興行物のその日の終わりに打った太鼓。打ち出し太鼓。
しまいだな【仕舞ひ店】
「しまいみせ2」に同じ。「大門筋の—に、昔長持の目出度くも煙幾度かのがれしを」〈浮・諸艶大鑑・四〉
しまいばしら【仕舞柱】
近世初期の芝居小屋で、舞台端の柱のこと。ひいきの客から俳優に贈られた花(祝儀)などを挿しておいた柱。能舞台の目付柱 (めつけばしら) にあたる。
しまいぶろ【仕舞(い)風呂】
「仕舞い湯」に同じ。
しまいみせ【仕舞(い)店】
1 店じまいや転業などに際して、在庫品を売る店。 2 古道具屋。また、季節外れの物や売れ残りの物などを専門に扱う店。しまいだな。