切れ口(きれくち)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・池のつづまる、この板を置いた切れ口は、ものの五歩はない。水は川から灌いで、橋を抜ける、と土手形の畦に沿って、蘆の根へ染み込むように、何処となく隠れて、田の畦へと落ちて行く。 今、汐時で、薄く一面に水がかかっていた。が、水よりは蘆の葉の影・・・
泉鏡花
「海の使者」
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・・・ルイザは引き裂かれた寝衣の切れ口から露わな肩を出して倒れていた。彼女は暫く床の上から起き上ろうとしなかった。掻き乱された彼女の金髪は、波打ったまま大理石の床の上へ投げ出された。 彼女は漸く起き上ると、青ざめた頬を涙で濡らしながら歩き出し・・・
横光利一
「ナポレオンと田虫」
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