じっぽうくう【十方空】
十方世界のすべてのものは本来みな空であるということ。
じっぽうぐれ【十方暮れ】
1 暦注の一。甲申 (きのえさる) から癸巳 (みずのとみ) までの10日間の称。この間は十方の気がふさがり、万事に凶とされる。 2 空がどんよりと曇っていて暗いこと。途方に暮れることの形容にも用いる。「鞍坪に伝ふ涙の—、泣く泣く引かれ行く姿」〈浄・大経師〉
じっぽうじょうど【十方浄土】
十方に無量無辺に存在する諸仏の浄土。十方土。十方仏土。
じっぽうせかい【十方世界】
十方に存在するすべての世界。全世界。
じっぽうだんな【十方旦那/十方檀那】
1 あちこちの檀家。方々の施主。「勧進帳をささげて、—をすすめありきける程に」〈平家・五〉 2 方々の得意先。顧客。「十六年このかた、—の機嫌を取り」〈浄・宵庚申〉