半音(はんおん)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・ある時は複雑な沈鬱な混色ばかりが次から次へと排列されて一種の半音階的の旋律を表わしているのである。 このような色彩に対する敏感が津田君の日本画に影響を持たないはずはない。尤もある画を見ると色彩については線法や構図に対するほどの苦心はして・・・
寺田寅彦
「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
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・・・しかもそれは軽く淡く快き半音下った mineur の調子のものである。珍々先生は芸者上りのお妾の夕化粧をば、つまり生きて物いう浮世絵と見て楽しんでいるのである。明治の女子教育と関係なき賤業婦の淫靡なる生活によって、爛熟した過去の文明の遠いき・・・
永井荷風
「妾宅」
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