吶喊(とっかん)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・ 画札を握った保吉は川島の号令のかかると共に、誰よりも先へ吶喊した。同時にまた静かに群がっていた鳩は夥しい羽音を立てながら、大まわりに中ぞらへ舞い上った。それから――それからは未曾有の激戦である。硝煙は見る見る山をなし、敵の砲弾は雨のよ・・・
芥川竜之介
「少年」
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・・・か、何か、哄と吶喊を上げて、小児が皆それを追懸けて、一団に黒くなって駆出すと、その反対の方へ、誰にも見着けられないで、澄まして、すっと行ったと云うが、どうだ、これも変だろう。 横手の土塀際の、あの棕櫚の樹の、ばらばらと葉が鳴る蔭へ入・・・
泉鏡花
「朱日記」
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