てんだいうやく【天台烏薬】
ウヤクの別名。また、その根を乾燥したもの。芳香があり、健胃薬とする。
てんだいざす【天台座主】
天台宗の首長。比叡山延暦寺の最高位の僧職。
てんだいさん【天台山】
中国浙江 (せっこう) 省東部にある山。華頂峰を中心とする。もと道教の霊山で、575年智顗 (ちぎ) が天台宗を開いてから同宗の根本道場となり、国清寺などがある。 比叡山のこと。最澄が日本で天台宗をひろめた中心地であるところからいう。
てんだいしかん【天台止観】
「摩訶止観 (まかしかん) 」の異称。
てんだいしきょうぎ【天台四教儀】
中国の仏教書。1巻。高麗 (こうらい) の諦観 (たいかん) 著。成立年未詳。天台教学の大綱と観心の要略を記したもので、仏教の入門書ともされた。四教儀。諦観録。
てんだいしゅう【天台宗】
法華経を根本経典とする大乗仏教の一派。575年隋の智顗 (ちぎ) が天台山にこもって大成。日本へは奈良時代に唐僧鑑真 (がんじん) が初めて伝え、平安初期に最澄が比叡山に延暦寺を建て開宗。のち、山門派と寺門派、さらに真盛 (しんぜい) 派に分かれた。
てんだいしんとう【天台神道】
⇒日吉神道 (ひえしんとう)
てんだいだいし【天台大師】
智顗 (ちぎ) の称号。
てんだいりつ【天台律】
天台宗に伝えられる戒律。大乗円頓戒 (えんどんかい) のこと。