じっしつてき【実質的】
[形動] 1 外見よりも実際の内容が充実しているさま。また、実質を重んじるさま。「—な景品」⇔形式的。 2 実質についていうさま。「—には収入が減っている」
じっしつとうや【実質陶冶】
知識・技能などを、実際の生活や生産に即して授け、精神の実質的側面を豊かにはぐくもうとする教育。→形式陶冶
じっしつはん【実質犯】
一定の行為のほかに結果の発生を必要とする犯罪。結果犯。→形式犯
じっしつほう【実質法】
国際私法上の概念で、民法・商法のように法律関係を直接に規律する法。
じっしつこくないそうせいさん【実質国内総生産】
一定期間に国内で生産された商品・サービスの合計額である国内総生産(GDP)を、基準年の価格で評価したもの。名目国内総生産(名目GDP)から物価の上昇・下落による影響を取り除いたもので、実質的な経済活動の規模を把握するために利用される。実質GDP。
じっしつジーディーピー【実質GDP】
⇒実質国内総生産
じっしつひ【実質秘】
守秘義務によって保護される秘密の範囲に関する概念の一つ。公然と知られていない情報で、実質的に秘密として保護する必要があると認められるもの。→形式秘 [補説]最高裁判所は、実質秘を公務員の守秘義務の対象とする立場をとっている。監督機関が形式的に秘密指定した情報であっても、実質秘と認められなければ守秘義務の対象とはならないが、秘密指定されていない情報でも実質秘と認められるものは守秘義務の対象となる。
じっしつはたんさき【実質破綻先】
金融機関が金融検査マニュアルに基づいて行う債務者の区分の一つ。法的・形式的な経営破綻の事実は発生していないが、深刻な経営難の状態にあり、再建の見通しがないと認められる融資先をいう。
じっしつはたんさきさいけん【実質破綻先債権】
金融機関の自己査定によって実質破綻先に区分される債務者に対する債権。金融再生法に基づく開示では「破産等更生債権及びこれらに準ずる債権」として開示される。
じっしつしょとく【実質所得】
物価の変動による影響を取り除くように調整した所得。名目所得を物価指数で除したもの。消費者の実質的な購買力を示す数値で、所得を年次や地域ごとに比較する場合などに用いられる。