とうざいり【当座入り】
その日かぎりの客。ふりの客。「—の人は鼻であしらふなど」〈浮・一代女・五〉
とうざがい【当座買ひ】
さしあたっての入り用だけを現金で買うこと。「たばね木の—やがて立ち消ゆる煙なるべし」〈浮・一代男・三〉
とうざかし【当座貸し】
期限を決めず、当分の間貸すこと。証文を取らない代わりに利息が高い。「—のはした銀 (がね) 」〈浮・永代蔵・一〉
とうざかしこし【当座貸越】
当座預金の取引先に対し、あらかじめ約定した一定の限度額および期間の範囲内であれば、いつでも当座預金残高を超えて振り出された小切手の支払いを認める貸付の方法。オーバードラフト。
とうざがり【当座借り】
期限を決めず、当分の間金を借りること。「金銀の—に事欠かぬ様にすべし」〈浮・新永代蔵・六〉
とうざかりこし【当座借越】
当座貸越を借り主の側からいう語。
とうざぎん【当座銀】
その場で金銭の受け渡しをすること。現金取引。即金。「この米屋も、—にして」〈浮・永代蔵・五〉
とうざこぎって【当座小切手】
銀行に当座勘定口座を設けている取引先が、その銀行にあてて振り出した小切手。
とうざしのぎ【当座凌ぎ】
さしあたって、その場だけをまにあわせること。一時しのぎ。「—の修理」
とうざちょう【当座帳】
商家で、取引関係の仕訳をしないで発生順に仮に記入しておく帳簿。付け込み帳。