是非に及ばず
当否や善悪をあれこれ論じるまでもなく、そうするしかない。どうしようもない。しかたがない。やむを得ない。
是非に叶わず
いい悪いを論議している段階ではない。ほかにどうしようもない。しかたがない。是非に及ばず。「丸腰でなければ奥へ通さぬ御法度とあれば—◦ず」〈浄・反魂香〉
是非も知らず
何もわきまえず。我を忘れて夢中になって。「見るままに—◦ず、臥 (ふ) しまろびて、拝み入りて」〈宇治拾遺・一〉
是非も無い
当否や善悪の判断をするに至らない。しかたがない。やむを得ない。ぜひない。
ぜひぜひ【是非是非】
[副]「ぜひ」を重ねて強めていう語。ぜひとも。「—お願いします」
ぜひとも【是非とも】
[副]「ぜひ」を強めていう語。ぜひぜひ。「—お出かけください」
ぜひに【是非に】
[副] 1 どんなことがあっても。ぜひとも。「—出席を願う」 2 むりに。しいて。「—婿を取るならば、おかちが命はあるまいぞ」〈浄・油地獄〉