月夜烏(つきよがらす)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・は幕を切り元木の冬吉へ再び焼けついた腐れ縁燃え盛る噂に雪江お霜は顔見合わせ鼠繻珍の煙草入れを奥歯で噛んで畳の上敷きへ投りつけさては村様か目が足りなんだとそのあくる日の髪結いにまで当り散らし欺されて啼く月夜烏まよわぬことと触れ廻りしより村様の・・・
斎藤緑雨
「かくれんぼ」
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・・・八重はあしたの晩、哥沢節のさらいに、二上りの『月夜烏』でも唱おうかという時、植込の方で烏らしい鳥の声がしたので、二人は思わず顔を見合せて笑った。その時分にはダンスはまだ流行していなかったのだ。 麻布に廬を結び独り棲むようになってからの事・・・
永井荷風
「西瓜」
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