あぶらふ【油麩】
麩の生地を植物油で揚げたもの。宮城県北部登米 (とめ) の特産。
あぶらぶとり【脂太り/脂肥り】
からだの脂肪分が多くなって肥え太ること。また、そのような人。脂肪太り。
あぶらペイント【油ペイント】
顔料に乾性油を入れて練った塗料。油性塗料。
あぶらべに【油紅】
梳 (す) き油に紅をまぜたもの。芝居で、血に見せかけるのに用いる。
あぶらぼうず【油坊主】
1 仏前の灯明に油をさす役目の僧。 2 ギンダラ科の海水魚。全長1メートルを超え、頭が丸く、体は暗灰色。北太平洋北部の深海にすむ。肉は脂肪に富み、旬 (しゅん) は冬季。
あぶらみ【脂身】
肉の、脂肪の多い部分。脂肪の多い肉。
あぶらみせ【油店】
江戸時代、髪油や化粧品を売る店。役者が内職に開くことが多かった。
あぶらむし【油虫】
1 (「蚜虫」とも書く)半翅 (はんし) 目アブラムシ科の昆虫の総称。体は5ミリ以下でやわらかい。翅 (はね) のあるものとないものとがある。草木に群れて汁を吸う。春・夏は雌のみの単為生殖で雌の幼虫を胎生する。秋になると雄を生み、有性生殖で卵を産む。排泄物 (はいせつぶつ) は甘く、他の昆虫が好み、種類によりアリと共生するのでアリマキともいう。 2 ゴキブリの別名。《季 夏》「ねぶたさがからだとらへぬ—/汀女」 3 人につきまとってただで遊興・飲食をするものをあざけっていう語。「—といふは、虫にありてにくまれず、人にありてきらはる」〈鶉衣・百虫譜〉 4 遊里で、冷やかしの客。「本名は素見 (すけん) あざ名は—」〈柳多留・三七〉
あぶらめ【油女/油魚】
アイナメの別名。
あぶらもの【油物】
油で揚げた食べ物。