ほうていこうこく【法定公告】
株式会社が自社の経営に関する重要な事柄、合併、解散、決算、減資、新株発行、配当・株式分割の基準日などについて、官報か日刊新聞またはウェブサイトなどに掲載すること。また、その記事。商法・会社法・民法等で規定。
ほうていじゅたくじむ【法定受託事務】
地方公共団体が処理する事務のうち、国または都道府県から法令によって委託される事務。国が本来果たすべき役割にかかわる事務を都道府県・市町村・特別区が受託する第1号法定受託事務と、都道府県が本来果たすべき役割にかかわる事務を市町村・特別区が受託する第2号法定受託事務に分類される。国政選挙・戸籍・旅券交付などの事務は第1号法定受託事務、地方選挙にかかわる事務などは第2号法定受託事務にあたる。国は、許可・認可・承認・代執行・是正要求などの強い関与を行うことが認められている。 [補説]平成12年(2000)の改正地方自治法により機関委任事務が廃止され、地方公共団体の事務は法定受託事務と自治事務に再編された。
ほうていじゅんびきん【法定準備金】
株式会社において、資本欠損の塡補 (てんぽ) を目的として、法律の規定によって積み立てを強制されている準備金。源泉により、資本準備金と利益準備金に分かれる。→任意積立金
ほうていしょうこしゅぎ【法定証拠主義】
裁判での事実認定を行う際に、裁判官の証拠の評価において法律による判断基準を設けるという考え方。→自由心証主義
ほうていせいさん【法定清算】
清算人により、法定の手続きによって行われる清算方法。株式会社・公益法人などでは破産・合併の場合を除き、法定清算が強制される。→任意清算
ほうていせんきょひよう【法定選挙費用】
公職選挙法によって定められた選挙運動費用の最高限度額。
ほうていだいり【法定代理】
本人の意思によるのではなく、法律の規定に基づいて代理権が生じる場合の代理。未成年者に対する親権者の代理など。また、その代理人を法定代理人という。→任意代理
ほうていでんせんびょう【法定伝染病】
1 家畜伝染病予防法で指定されている家畜伝染病の通称。監視伝染病の一。家畜法定伝染病。 2 伝染病予防法で定められていた悪性の伝染病(伝染性感染症)。同法では、医師の届け出義務、患者の隔離と強制入院、消毒などが規定されていたが、平成11年(1999)の伝染病予防法廃止、感染症予防法の施行に伴い、人の場合はこの呼称は使用されなくなった。
ほうていとくひょうすう【法定得票数】
公職選挙法で定められた、当選人となるために必要な最小限度の得票数。これに達しない候補者は定員内に入っていても当選人になれない。
ほうていはん【法定犯】
行政上の目的のために定められた法規に違反する犯罪。行政犯。→自然犯