田吾作/田五作/田子作(たごさく)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・田舎から出て来たばかりの田吾作が一躍して帝都の檜舞台の立て役者になったようなものである。そうして物理学者としての最高の栄冠が自然にこの東洋学者の頭上を飾ることになってしまった。思うにこの人もやはり少し変わった人である。多数の人の血眼になって・・・
寺田寅彦
「時事雑感」
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・・・ 忠君の血を灑ぎ愛国の血を流したる旅順には凶変を象どる烏の群れが骸骨の山をめぐって飛ぶ。田吾作も八公も肉体の執着を離れて愛国の士になった。烏は績を謳歌してカアカアと鳴く、ただ願わくば田吾作と八公が身の不運を嘆き命惜しの怨みを呑んで浮世を・・・
和辻哲郎
「霊的本能主義」
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