競(り)合い(せりあい)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・あっと思っているうち、第四角ではもう先頭の馬に並んで、はげしく競り合いながら直線に差し掛った。しめたッと寺田が呶鳴ると、莫迦ッ! 追込馬が鼻に立ってどうするんだと、うしろの声も夢中だった。鼻に立ったハマザクラの騎手は鞭を使い出した。必死の力・・・
織田作之助
「競馬」
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・・・思いを殺し、腰蓑の鋭さに水滴を弾いて、夢、まぼろしのごとく闇から来り、闇に没してゆく鵜飼の灯の燃え流れる瞬間の美しさ、儚なさの通過する舞台で、私らの舟も舷舷相摩すきしみを立て、競り合い揺れ合い鵜飼の後を追う。目的を問う愚もなさず、過去を眺め・・・
横光利一
「鵜飼」
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