おりべがた【織部形】
石灯籠 (いしどうろう) の一種。茶人古田織部が愛好したといわれ、茶室の庭などに用いる。台座のないものなど形に特色がある。織部灯籠。
おりべさかずき【織部杯】
古田織部が始めたとされる、織部焼の浅く開いた小型の杯。
おりべだな【織部棚】
古田織部の好みにより、幸阿弥長玄 (こうあみちょうげん) が蒔絵 (まきえ) を施して作った厨子 (ずし) 棚。
おりべづかさ【織部司】
律令制で、大蔵省に属し、錦 (にしき) ・綾などを織り、また、染め物をつかさどった役所。おりべのつかさ。
おりべどこ【織部床】
床の間の形式の一。天井の回り縁 (ぶち) の下に、織部板とよぶ幅18〜21センチの横板を取り付け、釘を打って掛け物ができるようにしたもの。古田織部の考案という。
おりべまど【織部窓】
茶室の床の間の脇壁にあける下地窓。古田織部の考案という。花明かり窓。
おりべやき【織部焼】
桃山時代、美濃地方で産した陶器。その名は茶人古田織部好みの奇抜な形・文様の茶器を多く産したことによる。釉 (うわぐすり) の色により青織部・赤織部・黒織部などがある。
おりべりゅう【織部流】
茶道の流派の一。流祖は千利休の高弟古田織部。茶風は力強く、武人に好まれた。