遠き慮りなければ必ず近き憂いあり
《「論語」衛霊公から》遠い将来のことまで考えずに目先のことばかり考えていると、近いうちに必ず困ったことが起こる。遠慮なければ近憂あり。
遠きに行くには必ず邇きよりす
《「礼記」中庸から》物事を行うには、順序を追って手近な事からやっていくべきである。一足とびには物事はできないことのたとえ。
遠きは花の香近きは糞の香
とかく人は、遠くにあるものを高く評価し、近くにあるものを低く評価するものであるというたとえ。
遠き守り
遠く冥土 (めいど) から加護すること。「草の陰にてもうれしと存じ候はば、遠き御守りでこそ候はんずれ」〈平家・七〉
遠くて近きは男女の仲
男女の仲は、遠く離れているように見えても、意外に結ばれやすいこと。