金が唸る
ありあまるほど多く金銭を持っている。「幸にも金庫には—・るし」〈蘆花・黒潮〉
金が敵
1 金銭のために災いを受けたり、身を滅ぼしたりするということ。 2 金銭は尋ねる敵のようで、なかなか手に入らないということ。
金が子を生む
金銭が利子がついてだんだん殖えていく。「その後 (のち) 大 (だい) ぶ—・んでからは」〈鴎外・雁〉
金が物を言う
物事を行うのに金銭の力が大きいことのたとえ。「—・う世の中」
金で面を張る
金銭の力で人を屈服させる。
金に飽かす
ある事をするのに金銭を惜しまないで使う。「—・してしつらえた豪華な調度品」
金に糸目を付けない
《糸目をつけない凧 (たこ) は制御できないところから》惜しがらないでどんどん金を使う。「手に入れるためには—◦ない」
金になる
金銭が手に入る。金もうけになる。「その話は—・りそうだ」
金に目が眩む
金が欲しいあまり分別や良心を失う。「—・んで法を犯す仕事を引き受ける」
金の切れ目が縁の切れ目
金銭で成り立っている関係は、金がなくなれば終わるということ。