出典:青空文庫
・・・│ └───────┘ この歴史的なスローガンは、一九一七年の二月革命の当時、ケレンスキーの臨時政府も一応はかかげた。ともかく、それによって革命的な農民の支持を得なければ政府は一日の安きをも得ない情勢であった。が、ケレンスキーの・・・ 宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
・・・ての権力をソヴェトへ 餓えた農民と労働者は不決断な臨時政府がついにブルジョアの手先で彼らのものでないことを理解し、兵士は塹壕から、フロックコートを着てやって来る社会民主主義の煽動者をぼいこくった。ケレンスキーが、星条旗のひるがえるアメリ・・・ 宮本百合子 「スモーリヌイに翻る赤旗」
・・・―― 一九一四年に、第一次世界大戦がはじまって、一九一七年三月には、ケレンスキーの仮政府ができ、つづけて、「十月」プロレタリア革命が遂行された。 貴族、金持たちは、出来るだけの宝石、金貨をひっさらってオデッサから、ペテルブルグの波止・・・ 宮本百合子 「プロレタリア婦人作家と文化活動の問題」
・・・ 刻々切迫する情勢につれて、後から後からと出されたケレンスキー内閣の号外、指令、それに対して一層実践的な批判的な布告で大衆を革命へまで指導して行った共産党の印刷物、十数年後の今日でも吾々の心をヒッ掴んで鼓舞する力をもっている。ケレンスキ・・・ 宮本百合子 「ロシアの過去を物語る革命博物館を観る」