出典:青空文庫
最近のソヴェト文学をよみたくて読めなかった日本の読者に、ゴルバートフの「降伏なき民」はうれしいおくりものであった。今年の初め、シーモノフ、アガーポフ、クドレワートウィフ等と一緒にゴルバートフも暫く東京に来ていた。ゆたかな声・・・ 宮本百合子 「ゴルバートフ「降伏なき民」」
・・・ 今年のはじめソヴェト同盟からシーモノフ、ゴルバートフその他四人ほどの作家が来た。そのとき、いろいろの作家がこれらのお客をとりかこんで文学を中心とする座談会をもった。そして、特別な関心をもって、現在ソヴェト同盟に行われている芸術の創作方・・・ 宮本百合子 「作家の経験」
・・・日本によく知られているシーモノフやゴルバートフの経歴は、いかにも新しい社会の作家らしい、経営内の文学サークルから彼らの文学的才能を開花させ、やがてその地方の作家同盟の組織に結ばれてきている。このように、ソヴェト同盟という社会主義社会では、一・・・ 宮本百合子 「政治と作家の現実」