ノーベルしょう【ノーベル賞】
ノーベルがスウェーデンアカデミーに寄付した遺産を基金とする世界的な賞。1901年以降行われ、毎年、物理学・化学・生理学および医学・文学・平和・経済学の6部門において、顕著な功績のあった人に授与される。経済学賞はスウェーデン国立銀行がノーベルを記念して設立したもので、ノーベル基金から賞金が出ているものではないが、一般にノーベル賞として扱われている。 [補説]日本人、日本出身のノーベル賞受賞者受賞年受賞者部門理由昭和24(1949)湯川秀樹物理学中間子の存在を予言昭和40(1965)朝永振一郎物理学量子電磁力学の発展に寄与昭和43(1968)川端康成文学小説「雪国」など昭和48(1973)江崎玲於奈物理学半導体の研究昭和49(1974)佐藤栄作平和非核三原則の表明昭和56(1981)福井謙一化学フロンティア電子理論の提唱昭和62(1987)利根川進生理学および医学免疫T細胞受容体遺伝子の研究平成6(1994)大江健三郎文学小説「万延元年のフットボール」など平成12(2000)白川英樹化学導電性プラスチックの開発平成13(2001)野依良治化学不斉合成の研究平成14(2002)小柴昌俊物理学ニュートリノの観測に成功平成14(2002)田中耕一化学生体高分子の質量分析法を開発平成20(2008)南部陽一郎(米国籍)物理学自発的対称性の破れの仕組みを発見平成20(2008)小林誠物理学CP対称性の破れ現象を理論的に説明平成20(2008)益川敏英物理学CP対称性の破れ現象を理論的に説明平成20(2008)下村脩化学GFP(緑色蛍光蛋白質)の発見とその構造の解明平成22(2010)鈴木章化学有機合成におけるパラジウム触媒クロスカップリング平成22(2010)根岸英一化学有機合成におけるパラジウム触媒クロスカップリング平成24(2012)山中伸弥生理学および医学iPS細胞の作製平成26(2014)赤崎勇物理学青色発光ダイオードの開発平成26(2014)天野浩物理学青色発光ダイオードの開発平成26(2014)中村修二(米国籍)物理学青色発光ダイオードの開発平成27(2015)大村智生理学および医学寄生虫による感染症とマラリアの新治療法の発見平成27(2015)梶田隆章物理学ニュートリノが質量をもつことを示すニュートリノ振動の発見平成28(2016)大隅良典生理学および医学オートファジーの仕組みを解明平成29(2017)カズオ・イシグロ(英国籍)文学小説「日の名残り」など平成30(2018)本庶佑 (ほんじょたすく) 生理学および医学免疫の働きを抑制する分子PD‐1を発見令和元(2019)吉野彰化学リチウムイオン電池の開発令和3(2021) 真鍋淑郎(米国籍)物理学気候モデルの手法を確立し、地球温暖化を予測
ノーベルかがくしょう【ノーベル化学賞】
ノーベル賞の部門の一。化学分野において功績のあった人に贈られる賞。1901年の第1回受賞者はファント=ホッフ。→ノーベル賞
ノーベルけいざいがくしょう【ノーベル経済学賞】
毎年1回、経済分野において功績のあった人に贈られる賞。スウェーデン国立銀行が設立した賞で、ノーベル基金から賞金が出ているものではないが、一般にノーベル賞として扱われる。第1回は1969年で、受賞者はR=フリッシュとJ=ティンバーゲン。→ノーベル賞
ノーベルせいりがくいがくしょう【ノーベル生理学医学賞】
ノーベル賞の部門の一。生理学または医学分野において功績のあった人に贈られる賞。1901年の第1回受賞者はベーリング。→ノーベル賞
ノーベルぶつりがくしょう【ノーベル物理学賞】
ノーベル賞の部門の一。物理学分野において功績のあった人に贈られる賞。1901年の第1回受賞者はレントゲン。→ノーベル賞
ノーベルぶんがくしょう【ノーベル文学賞】
ノーベル賞の部門の一。優れた文学作品を創作した人に贈られる賞。1901年の第1回受賞者はプリュドム。→ノーベル賞
ノーベルへいわしょう【ノーベル平和賞】
ノーベル賞の部門の一。国際平和、人命・人権擁護、環境保護などについて功績のあった人または団体に贈られる賞。1901年の第1回受賞者はデュナンとパシー。→ノーベル賞