ハッブルうちゅうぼうえんきょう【ハッブル宇宙望遠鏡】
宇宙を観測するために、1990年に米国がスペースシャトルを使って高度610キロの地球周回軌道に打ち上げた、口径2.4メートルの反射望遠鏡。名称は天文学者E=P=ハッブルにちなむ。HST(Hubble Space Telescope)。
ハッブルきょり【ハッブル距離】
ハッブルルメートルの法則から導かれる、現在の宇宙の地平線の大きさの目安。ハッブル定数の逆数と光速度の積。ハッブル半径。
ハッブルじかん【ハッブル時間】
ハッブルルメートルの法則から導かれる、現在の宇宙の年齢の目安。ハッブル定数の逆数。
ハッブルていすう【ハッブル定数】
ハッブルルメートルの法則における、宇宙の現在の膨張率を表す定数。銀河までの距離をr(Mpc (メガパーセク) )、後退速度をv(km/s)とすると、ハッブルルメートルの法則はv=H0rで表され、その比例係数H0がハッブル定数となる。単位はkm/s/Mpc。また、H0の逆数をハッブル時間、ハッブル時間に光速度を乗じた値をハッブル距離とよび、それぞれ現在の宇宙の年齢と宇宙の地平線の大きさの目安となる。
ハッブルのほうそく【ハッブルの法則】
⇒ハッブルルメートルの法則
ハッブルはんけい【ハッブル半径】
⇒ハッブル距離
ハッブルフロー【Habble flow】
ハッブルルメートルの法則に従って、銀河団が遠ざかる様子を銀河の流れと見なしたもの。この流れからの偏移を詳細に調べることにより、乙女座超銀河団が海蛇座・ケンタウルス座の方向に向かって運動していることがわかり、グレートアトラクターという巨大重力源が存在する証拠だと考えられている。ハッブル流。
ハッブルりゅう【ハッブル流】
⇒ハッブルフロー
ハッブルディープフィールド【Hubble Deep Field】
1995年にハッブル宇宙望遠鏡で行われた遠方の銀河の観測。また同観測で得られた深宇宙の画像。おおぐま座のごく狭い領域を10日間にわたって観測することで、極めて遠方の暗い銀河が撮影されており、銀河の分布や進化に関する多くの知見が得られた。その後、南天のきょしちょう座の一角を撮影したハッブルディープフィールドサウスや、ろ座の一角を多波長で撮影したエクストリームディープフィールドなどの観測が行われた。HDF。
ハッブルきゅう【ハッブル球】
⇒ハッブル体積