い‐じ〔‐ヂ〕【意地】 の意味

  1. 気だて。心根。根性。「意地が悪い」
  1. 自分の思うことを無理に押し通そうとする心。「意地を通す」「意地を折る」
  1. 物をむやみにほしがる気持ち。特に、食べ物に執着する心。「意地が汚い」「食い意地」
  1. 句作上の心の働き。
    • 「―によりて句がらの面白きなり」〈連理秘抄
  • 名詞

い‐じ〔‐ヂ〕【意地】の慣用句

  1. 意地でも
    • 行きがかり上、無理にでも。意地になって。「意地でも完成させよう」
  1. 意地に掛かる
    • 無理にでも自分の意地を押し通そうとする。意地になる。
      「―・っても事の真相を知りたくなってるんだ」〈里見弴・今年竹〉
  1. 意地になる
    • どうしても自分の主張や行動を押し通そうとする。我(が)を張る。「―・って反対する」
  1. 意地を張る
    • 頑固に自分の考えや行動を押し通そうとする。「つまらないことに―・るな」
  1. いじくさり【意地腐り】
    • 心根が卑しく、節操のないこと。また、その人。いくじなし。
      「そなたのやうな―に、小判の梃子(てこ)でも動(いご)く女郎ぢゃないぞや」〈浄・寿の門松
  1. いじずく【意地尽く】
    • 意地を張り通すこと。いじばり。「意地尽くでやりとげる」
  1. いじっぱり【意地っ張り】
    • [名・形動]《「いじばり」の音変化》こうと思ったことは、よくても悪くても押し通すこと。また、そのさまや、そういう人。強情っぱり。「意地っ張りな子」
  1. いじばり【意地張り】
    • [名・形動]いじっぱり」に同じ。
      「僕は―という点に於て…陰性の癇癪持だから」〈漱石・彼岸過迄〉
  1. いじわる【意地悪】
    • [名・形動]わざと人を困らせたり、つらく当たったりすること。また、そのさまや、そういう人。「意地悪を言う」「意地悪な性格」
  • い‐じ〔‐ヂ〕【意地】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・ 慎太郎は姉の言葉の中に、意地の悪い調子を感じた。

      芥川竜之介「お律と子等と」

    • ・・・あまりに意地悪き二つの道に対する面当てである。

      有島武郎「二つの道」

    • 意地の悪い言い方をすれば、今日新聞や雑誌の上でよく見受ける「近代的」という言葉の意味は、「性急なる」とい・・・

      石川啄木「性急な思想」