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辞書
あり‐わた・る【在り渡る】
[動ラ四]ある状態のままでいつづける。「解き衣の恋ひ乱れつつ浮き砂(まさご)生きても我(あれ)は—・るかも」〈万・二五〇四〉
あり‐わ・ぶ【在り侘ぶ】
[動バ上二]生きているのがつらくなる。住みにくく思う。「京に—・びて、あづまに行きけるに」〈伊勢・七〉
ありわら【在原】
姓氏の一。平城天皇の皇子阿保(あぼ)親王の子に賜った姓。 [補説]「在原」姓の人物在原滋春(ありわらのしげはる)在原業平(ありわらのなりひら)在原行平(ありわらのゆきひら)
ありわら‐でら【在原寺】
奈良市にある不退寺(ふたいじ)の別称。→石上(いそのかみ)寺
ありわら‐の‐しげはる【在原滋春】
平安前期の歌人。業平(なりひら)の第2子。その歌は古今集・新勅撰集に収録。大和物語の作者との説もある。在次の君。生没年未詳。
ありわら‐の‐なりひら【在原業平】
[825〜880]平安前期の歌人。六歌仙・三十六歌仙の一人。阿保親王の第5子。情熱的で詠嘆の強い和歌を残し、伊勢物語の主人公とされる。美男子の代表といわれる。在五中将。
ありわら‐の‐ゆきひら【在原行平】
[818〜893]平安前期の歌人。阿保親王の第2子。業平の兄。子弟教育のために奨学院を創立。古今集・後撰集などに歌がある。