おむろ【御室】
京都市右京区の地名。仁和寺(にんなじ)がある。
仁和寺の異称。また、その住職、門跡。宇多天皇が仁和寺内に一室を設けて隠棲(いんせい)し、御室御所と称したことからいう。
おむろ‐ごしょ【御室御所】
仁和寺の異称。
おむろ‐もんぜき【御室門跡】
仁和寺の住職。宇多天皇が出家後、仁和寺に入って寛平法皇と名のったのが最初で、以後、明治まで代々法親王が住職となった。
おむろ‐やき【御室焼】
江戸初期、京焼の大成者、野々村仁清が、京都御室の仁和寺の門前に窯を開いて焼いた陶器。仁清焼(にんせいやき)。
きぬかけ‐の‐みち【きぬかけの路】
京都市街地北西部、衣笠山の麓に沿って金閣寺から仁和寺に至る通りの呼び名。途中、竜安寺を経る。全長約2.5キロ。
あつみ‐しんのう【敦実親王】
[893〜967]宇多天皇の第8皇子。宇多源氏の祖。法名は覚真。和歌・音楽などの諸芸に通じた。仁和寺宮(にんなじのみや)。
かくぎょう‐ほうしんのう【覚行法親王】
[1075〜1105]平安後期の真言宗の僧。白河天皇の第3皇子。仁和寺(にんなじ)門跡。出家後、親王宣下を受け、最初の法親王となった。
にんなみ‐どうはち【仁阿弥道八】
[1783〜1855]江戸後期の陶工。京都の人。清水焼を焼いて代々高橋道八を名のる家系の2代目。初代の次男。名は光時。仁和寺宮から「仁」の字を賜り、仁阿弥と号した。新旧の技術を修得し、琳派(りん...
ののむら‐にんせい【野々村仁清】
江戸初期の陶工。丹波の人。通称、清右衛門。京都御室(おむろ)の仁和寺(にんなじ)門前に窯を築いた。優雅な作風で、蒔絵(まきえ)の趣を応用した色絵陶器を得意とした。京焼の大成者ともされる。生没年未詳。