かいしえんがでん【芥子園画伝】
中国、清初に刊行された画譜。芥子園は南京の名士沈心友の別荘名または書店の名という。3集。初集は沈氏所蔵の明の李流芳の山水画譜を王槩(おうがい)が増補したもので、李漁の序がある。1679年刊。2・...
しじょう‐は【四条派】
1 日本画の一派。京都四条に住んだ松村月渓(呉春)を祖とする。円山派の写実性に南画の画風を加えた様式で、江戸後期から明治にかけて京都画壇の中心をなした。 2 時宗(じしゅう)十二派の一。他阿の弟...
しとう‐が【指頭画】
指先やつめを筆の代わりに使って描く水墨画。中国に始まり、日本では池大雅(いけのたいが)ら南画家が得意とした。指画(しが)。
そう‐が【草画】
大まかな筆づかいで簡略に描いた墨絵や淡彩画。南画に多い。
なんしゅう‐が【南宗画】
中国絵画の系統の一。唐の王維に始まり、董源(とうげん)・巨然(きょねん)・米芾(べいふつ)、元末四大家(黄公望・呉鎮・倪瓚(げいさん)・王蒙(おうもう))などを経て、明の沈周(しんしゅう)はじめ...
あおき‐もくべい【青木木米】
[1767〜1833]江戸後期の陶工・南画家。京都の人。後年、聾米(ろうべい)と号す。煎茶(せんちゃ)器にすぐれ、交趾(コーチ)・染め付けなどを得意とした。
いけ‐の‐たいが【池大雅】
[1723〜1776]江戸中期の南画家。京都の人。名は勤(きん)、別号に霞樵(かしょう)など。柳沢淇園(やなぎさわきえん)・祇園南海と交わり、清人の伊孚九(いふきゅう)の画法を学ぶ。日本南画の大...
い‐ふきゅう【伊孚九】
中国清朝の画家。呉興(浙江(せっこう)省)の人。名は海、号は莘野(しんや)。享保5年(1720)貿易商として長崎に来航。南宗画(なんしゅうが)風を伝え、池大雅・桑山玉洲ら日本の南画家に大きな影響...
うらがみ‐ぎょくどう【浦上玉堂】
[1745〜1820]江戸中期の南画家。姓は紀、名は弼(たすく)。字(あざな)は君輔。備前池田家の支藩鴨方(かもがた)家に仕えたが、江戸に出て、詩や琴、絵を学ぶ。のちに脱藩して、各地を遊歴した。...
うらがみ‐しゅんきん【浦上春琴】
[1779〜1846]江戸後期の南画家。玉堂の長子。名は選。諸国遍歴ののち、京都に住み、頼山陽らと交わる。細緻鮮麗な山水花鳥を得意とした。