あび‐じごく【阿鼻地獄】
八大地獄の第八。五逆と謗法(ほうぼう)の大悪を犯した者が落ちる所。諸地獄を一としてその一千倍の責め苦を受けるという。無間(むけん)地獄。阿鼻獄。阿鼻。
あぶらじごく【油地獄】
斎藤緑雨の小説。明治24年(1891)刊。柳橋の芸妓に惹かれ、やがて狂気に陥る地方出身の青年の姿を描く。
アポロンのじごく【アポロンの地獄】
《原題、(イタリア)Edipo Re》イタリア・モロッコ合作映画。監督・脚本はパゾリーニ。1967年公開。ギリシャ悲劇「オイディプス王」を原作とする。
あり‐じごく【蟻地獄】
1 ウスバカゲロウ類の幼虫。体長約1センチ。鎌(かま)状の大あごをもち、乾燥した土をすり鉢状に掘って巣を作り、底にひそんで落ちたアリなどを捕らえる。あとじさり。すりばちむし。《季 夏》「—見て光...
いき‐じごく【生き地獄】
生きながら地獄にあるようなひどい苦しみにあうこと。また、そのありさま。「被災地に—を見る」
あびじごく【×阿鼻地獄】
〔仏教で〕avici hell; 「a hell [one of the eight great hells of Buddhism] where atrocious criminals are...
ありじごく【×蟻地獄】
a doodlebug; an ant lion
いきじごく【生き地獄】
(a) hell on earth彼らは空襲を受けて生き地獄を経験したDuring the air raid, 「they experienced hell on earth [they fel...
いたごいちまいしたはじごく【板子一枚下は地獄】
A sailor's life is full of danger./Only a plank separates the sailor from Davy Jones' locker.
えんねつじごく【炎熱地獄】
a blazing inferno; the flames of Hell
きょうかんじごく【叫喚地獄】
泣き叫ばずにはいられないような状況のこと。
しょうねつじごく【焦熱地獄】
焦げて燃え上がらんばかりに熱い場所のこと。悪事をはたらいた者が、地獄で投げ込まれる猛火の場所の意味。八大地獄の一つ。
はちねつじごく【八熱地獄】
仏教のことばで、数ある地獄のうち、炎と熱による苦しみで苛さいなまれる八種の地獄の総称。
はっかんじごく【八寒地獄】
仏教でいう地獄のうち、寒さと氷で亡者を苦しめる八種の地獄の総称。
むけんじごく【無間地獄】
大悪を犯した者が、死後絶えることのない極限の苦しみを受ける地獄。仏教でいわれている八大地獄の八番目。▽仏教語。八大地獄とは、仏教で説かれているさまざまな地獄の中でも最も有名な八つの地獄のこと。等活とうかつ黒縄こくじょう衆合しゅごう叫喚きょうかん大叫喚・焦熱しょうねつ大焦熱・無間の八つをいう。「無間」は間断のないこと。「間」は「げん」とも読む。