むけん-じごく【無間地獄】
大悪を犯した者が、死後絶えることのない極限の苦しみを受ける地獄。仏教でいわれている八大地獄の八番目。▽仏教語。八大地獄とは、仏教で説かれているさまざまな地獄の中でも最も有名な八つの地獄のこと。等活とうかつ黒縄こくじょう衆合しゅごう叫喚きょうかん大叫喚・焦熱しょうねつ大焦熱・無間の八つをいう。「無間」は間断のないこと。「間」は「げん」とも読む。
- 用例
- じゃによって一つは三宝の霊験を示さんため、一つはその方の魔縁に惹ひかれて、無間地獄に堕おちようず衆生しゅじょうを救うてとらさんため、老衲ろうのう自らその方と法験を較くらべに罷まかり出た。<芥川竜之介・邪宗門>[類義語]阿鼻地獄あびじごく無間奈落むけんならく