かれ‐き【枯れ木】
1 枯れた木。 2 葉の落ちつくした木。《季 冬》「家遠し—のもとの夕けぶり/召波」
かれきなだ【枯木灘】
中上健次の長編小説。昭和52年(1977)刊行。同年の第31回毎日出版文化賞、翌昭和53年(1978)の第28回芸術選奨新人賞を受賞。紀州を舞台に、閉塞した血縁関係に支配される人々の愛憎劇を描く...
枯(か)れ木(き)に花(はな)
いったん衰えたものが再び栄えることのたとえ。
かれきのあるふうけい【枯木のある風景】
宇野浩二の短編小説。昭和8年(1933)「改造」誌に発表。洋画家の小出楢重をモデルとした作品で、題名は小出の絶筆となった油彩画のタイトルによる。
こ‐ぼく【枯木】
枯れた立ち木。かれき。「—寒鴉(かんあ)」《季 冬》
こぼくかんがん【枯木寒巌】
世俗に超然とした悟りの境地のたとえ。枯れた木と冷たい岩の意から。仏教、特に禅宗で「枯木」「寒巌」を、情念を滅却した悟りの境域にたとえる。また、情味がなく冷淡で取っつきにくい態度・性質などのたとえに用いられることもある。▽「巌」はいわお。高く大きな石。「寒巌枯木かんがんこぼく」ともいう。
こぼくしかい【枯木死灰】
煩悩や妄念などがなく無心のたとえ。また、心の熱い活動がなく死んでいるようなさま。情熱や活気のないたとえ。死んで枯れた木と火の気がなく冷たくなった灰の意から。
こぼくりょうぎん【枯木竜吟】
衰えたものが勢いを取り戻すことのたとえ。苦境を脱して再び脚光を浴びることのたとえ。老人や病人などが生命力を回復することのたとえ。また、ありそうもないことが実現することのたとえ。