なかい‐りけん【中井履軒】
[1732〜1817]江戸中期の儒学者。大坂の人。名は積徳。甃庵(しゅうあん)の次男。兄竹山とともに五井蘭洲に学び、折衷主義的で自由な学風を樹立した。著「七経逢原」「年成録」など。
ふるかわ‐こしょうけん【古川古松軒】
[1726〜1807]江戸中期の地理学者・蘭医。備中の人。名は正辰。諸国を旅行し、交通・風俗・物産・史跡などを調査し、「東遊雑記」「西遊雑記」などを著す。幕命で「武蔵五郡の図」などを作成。
みなみむら‐ばいけん【南村梅軒】
室町後期の儒学者。周防(すおう)の人。天文年間(1532〜1555)の末、土佐に行き、吉良宣経(きらのぶつね)に仕えて朱子学を説いた。土佐南学の祖とされる。生没年未詳。
もりた‐しけん【森田思軒】
[1861〜1897]翻訳家・新聞記者。岡山の生まれ。本名、文蔵。報知新聞に入社。ベルヌの「十五少年」、ユゴーの「探偵ユーベル」などを翻訳・紹介。
やすい‐そっけん【安井息軒】
[1799〜1876]江戸末期の儒学者。日向(ひゅうが)の人。名は衡。字(あざな)は仲平。飫肥(おび)藩校の助教、のち、昌平坂学問所教授。考証にすぐれたが、海防・軍備などの政策も論じた。著「左伝...