あじ‐かん【阿字観】
仏語。密教で、阿字に自己を含めて一切の事象をおさめ、一切がそれ自体において本来、生滅がないという理を観ずる瞑想法。
あじ‐ほんぷしょう【阿字本不生】
仏語。密教の根本思想の一。一切諸法の本源が不生不滅である、すなわち空(くう)であることを、阿字が象徴しているという考え。
あずか・る【預かる】
[動ラ五(四)] 1 頼まれて人の身柄や物品を引き受けてその保管や世話をする。「貴重品を—・る」「留守を—・る」 2 物事の管理・運営を任される。「経理面を—・る」 3 勝負や争いごとなどの間に...
あずま‐やま【吾妻山】
福島・山形県境の火山群の総称。最高峰の西吾妻山(2035メートル)、中吾妻山・東吾妻山・吾妻小富士・一切経山などからなる。中腹には温泉が多く、吾妻十湯とよばれる。
アナーキズム【anarchism】
《「アナキズム」とも》一切の政治的、社会的権力を否定して、個人の完全な自由と独立を望む考え方。プルードンやバクーニンなどがその代表的な思想家。無政府主義。アナ。
一切
1〔すべて〕all; everything私は一切を失ったI lost everything [my all].会員の会費で一切の費用が賄われるThe whole [entire] cost i...
いっさいがっさい【一切合切[合財]】
the whole lot一切合切を処分したI disposed of everything.
癒やす
1〔病気などを〕heal; cure(▼healは主に外傷に,cureは病気に用いられる)どんな名医も彼の病気をいやせないだろうNo doctor, however skilled, will ...
奥向き
奥向きのことは妻に一切任せてあるMy wife is in charge of all the household affairs.社長から奥向きの用事を頼まれたThe president as...
貸し売り
selling [a sale] on credit貸し売りは一切お断りしますWe never sell on credit./〔掲示〕No Credit
ばんじ【万事】
[共通する意味] ★何もかもみんな。全部。[英] everything[使い方]〔万事〕▽一事が万事(=一つの事柄を見て、それ以外の事も同様なものだと推測されること)▽万事うまくいった▽万事休す...
いっさい【一切】
[共通する意味] ★何もかもみんな。全部。[英] everything[使い方]〔万事〕▽一事が万事(=一つの事柄を見て、それ以外の事も同様なものだと推測されること)▽万事うまくいった▽万事休す...
いっさいがっさい【一切合切】
[共通する意味] ★何もかもみんな。全部。[英] everything[使い方]〔万事〕▽一事が万事(=一つの事柄を見て、それ以外の事も同様なものだと推測されること)▽万事うまくいった▽万事休す...
すこしも【少しも】
[共通する意味] ★否定表現で用いられ、強く打ち消すことを表わす語。[英] not at all; not a bit[使い方]〔全く〕(副)▽彼の行方は全くわからない▽その小説は全く好きになれ...
まるきり
[共通する意味] ★否定表現で用いられ、強く打ち消すことを表わす語。[英] not at all; not a bit[使い方]〔全く〕(副)▽彼の行方は全くわからない▽その小説は全く好きになれ...
いっさいがっさい【一切合切】
なにもかもすべての意。▽「一切」「合切」はともに全部、残らずみなの意で、同意の語を重ねて、「一切」の意味を強めたもの。「切」は「財」とも書く。
いっさいしゅじょう【一切衆生】
この世に生きているすべてのもの。生きとし生けるもの。特に人間に対していうことが多い。▽仏教語。「一切」はすべて、あらゆるの意。「衆生」は生きとし生けるもの。すべての生物。
ういてんぺん【有為転変】
この世のすべての存在や現象は、さまざまな原因や条件によって常に移り変わるものであり、少しの間もとどまっていないこと。また、この世が無常で、はかないものであるたとえ。▽もと仏教語。「有為」は因縁(原因や条件)によって生じたこの世の一切の現象。「ういてんべん」とも読み、また音が転じて「ういてんでん」と読む場合もある。
えんにゅうさんたい【円融三諦】
仏教のことばで、天台宗で説く三つの真理のこと。三つの真理とは、空諦くうたい(一切存在は空である)と、仮諦けたい(一切存在は縁起によって仮に存在する)、中諦ちゅうたい(一切存在は空・仮を超えた絶対のものである)であり、この三つの真理が互いに融けあって、同時に成立していること。
くうくうじゃくじゃく【空空寂寂】
空虚で静寂なさま。執着や煩悩ぼんのうを除いた静かな心の境地。無心。転じて、何もなく静かなさま。また、思慮や分別のないさま。▽仏教語。「空」はこの世の有形・無形の一切のものは、固定した実体がないこと。「寂」はひっそりと静かな意。煩悩や執着のない静寂なあり方が本性であること。
えりん【慧琳】
[737〜820]中国、唐代の僧。梵語(ぼんご)や訓詁学などに通じ、「一切経音義(慧琳音義)」100巻を著した。
クセノファネス【Xenophanēs】
[前565ころ〜前470ころ]古代ギリシャの哲学者・詩人。擬人的神観に反対し、神は一にして一切なるものと説いた。エレア学派の祖とする見方もある。
げんのう【玄応】
中国、唐初の僧。長安の大慈恩寺に入り、玄奘(げんじょう)のもとで経典の翻訳に従事。音韻学に通じ、「一切経音義」(玄応音義)25巻などを著した。生没年未詳。
しった【悉達/悉多】
《(梵)siddhãrthaの音写「悉達多」の略。目的を達したという意》釈迦(しゃか)の出家以前の名。誕生したとき、一切の吉祥瑞相をそなえていたことからこの名がつけられた。
しまだ‐ばんこん【島田蕃根】
[1827〜1907]幕末・明治期の仏教学者。周防(すおう)の人。初め、修験道教学院の住職。一切経の校勘に努力し、福田行誡(ふくだぎょうかい)とともに縮刷大蔵経を刊行。