け‐あが・る【気上がる】
[動ラ四]のぼせる。上気する。けのぼる。「—・りて物ぞおぼえぬや」〈紫式部日記〉
此処(ここ)を踏(ふ)んだら彼所(あちら)が上(あ)が・る
互いに関連しあい、影響しあうことのたとえ。また、一方がうまくいけば、他方がだめで、両方そろってうまくいかないことのたとえ。
小股(こまた)が切(き)れ上(あ)が・る
女性の足がすらりと長く、いきな姿を表す言葉。「—・ったいい女」
さし‐あが・る【差し上がる】
[動ラ四]日や月がのぼる。あがる。「日やうやう—・りて」〈源・須磨〉
し‐あが・る【仕上(が)る】
[動ラ五(四)]仕事が終わる。作っていたものが完成する。できあがる。「設計図が—・る」「試合前の調整が—・る」
すくみ‐あが・る【竦み上(が)る】
[動ラ五(四)]恐ろしさのあまり動けなくなる。「にらみつけられて—・る」
素股(すまた)が切(き)れ上(あ)が・る
背が高いさまにいう。「徒俣(すまた)切れあがりて大男」〈浮・二十不孝・一〉
すり‐あが・る【刷(り)上がる】
[動ラ五(四)]印刷ができ上がる。「初版が—・る」「きれいに—・る」
ずり‐あが・る【ずり上がる】
[動ラ五(四)]ずって、今までの位置より上にあがる。「包帯が—・る」
せり‐あが・る【迫り上(が)る】
[動ラ五(四)] 1 下方から上方へ少しずつ高くなる。「町外れに小高い丘が—・る」 2 劇場の迫(せ)りの装置で奈落(ならく)から舞台や花道に上がる。「主役が舞台中央に—・る」