いちみ‐しんすい【一味神水】
中世・近世に、一揆などで誓約を結ぼうとする者が、起請文などを記し、各自署名の上、それを灰にして、神前に供えた水にまぜ、一同回し飲みして団結を誓い合った儀式。
いちみ‐とうがらし【一味唐辛子】
唐辛子だけを砕いて細かくした香辛料。七味唐辛子に対していう。
いちみ‐ととう【一味徒党】
同じ目的をもって結ばれた仲間。多く、悪事に加わることをいう。
いちみ‐どうしん【一味同心】
心を一つにして力を合わせること。また、その人々。「国々の大名一人も残らず—して」〈太平記・三五〉
いちみ‐の‐あめ【一味の雨】
雨が一様に草木をうるおすように、仏の教えがどのような人々にも行きわたること。
いち‐みゃく【一脈】
1 ひとすじ。ひとつづき。 2 少し。わずか。「—の不安」「かえって—不気味な、気心の知れない感を」〈水上・大阪の宿〉
一脈(いちみゃく)相(あい)通(つう)・ずる
どこか共通するところがある。「名を成す人には—・ずるところがある」
いちみ‐れんぱん【一味連判】
ある計画に加わった者が、連名で書状に署名し判を押すこと。また、その書状。「いづれも様方の—の様子承りまする」〈浄・忠臣蔵〉
いち‐みん【一眠】
蚕が桑を食べるのをやめてから、1回目の脱皮をするまでの休眠。春蚕(はるご)でふつう1日ぐらい。2回目以降は二眠・三眠のようにいう。
いちむあんふうりゅうき【一夢庵風流記】
隆慶一郎による長編の歴史小説。剛勇の武士にして風流人でもあった戦国時代末期の傾奇者(かぶきもの)前田慶次郎の生き様を描く。「週刊読売」誌に連載ののち、平成元年(1989)に刊行。第2回柴田錬三郎...