がん‐ぶろ【雁風呂】
青森県津軽の外ヶ浜付近で、海辺に打ち寄せられた木片をたいて風呂をたてる風習。秋の末に渡ってくる雁が、海上で羽を休めるための木を海辺に落としておき、春に再びくわえて帰るといわれ、残った木片は死んだ...
かんのわのなのこくおう‐の‐いん【漢倭奴国王印】
福岡市東区の志賀島から出土した金印。天明4年(1784)に発見。印文は「漢委奴国王」の5字が刻まれている。西暦57年、倭の奴国王が後漢に朝貢し、光武帝より印綬を受けたという「後漢書」東夷伝にみえ...
かんのう‐ちょう【勧農鳥】
《春に「田を作らば作れ、時過ぐれば実らず」と鳴き、農業を奨励するといわれたところから》ホトトギスの別名。
かん‐の‐みず【寒の水】
寒中の水。薬になるといわれ、この水で餅(もち)をついたり、服薬に用いたりする。《季 冬》「見てさへや惣身にひびく—/一茶」
かんど‐がわ【神戸川】
島根県東部を流れる川。斐伊(ひい)川水系の一。広島県境の女亀(めんがめ)山(標高830メートル)に源を発して北流し、出雲(いずも)平野を通り出雲市の稲佐の浜で日本海に注ぐ。長さ82キロ。上流は出...
かんだ‐まつり【神田祭】
神田神社の祭礼。もと9月15日に行われたが、現在は5月15日。江戸二大祭りの一つで、日枝(ひえ)神社の山王祭とともに天下祭りといわれる。本祭りと陰(かげ)祭りが隔年に行われる。《季 夏》「打ち...
かんとう‐じゅうはちだんりん【関東十八檀林】
江戸幕府が定めた、関東における浄土宗の僧の学問所としての18の寺院。阿弥陀仏の第十八願にちなむといわれる。増上寺・霊山寺・伝通院・幡随院・霊巌寺・光明寺・勝願寺・蓮馨寺・大善寺・浄国寺・常福寺・...
きみとねやろか【君と寝やろか】
江戸時代のはやり唄。文人の中島棕隠(なかじまそういん)の作といわれ、「君と寝やろか、五千石とろか、何の五千石、君と寝よ」の歌詞で、天明年間(1781〜1789)に流行。
キュー‐おうりつしょくぶつえん【キュー王立植物園】
《Kew》ロンドンの南西郊外、テムズ川南岸にある植物園。18世紀に作られた庭園を起源とし、1841年に王立植物園として開園。広さは121万平方メートルと広大なもので、国益と学術研究のために世界各...
くだを巻(ま)・く
とりとめのないことをしつこく言う。「酔って—・く」 [補説]管(くだ)3の連想からとも、この管に糸を巻きつけるとき、ぶうぶう音を立てるところからともいわれる。