うきよ‐の‐ならい【浮世の習い】
人の世で逃れられない事柄。この世の習慣。「ままならないのは—」
浮世(うきよ)は牛(うし)の小車(おぐるま)
《「牛」に「憂し」を掛けて》この世はつらく苦しいことばかりがめぐってくるということのたとえ。
浮世(うきよ)は夢(ゆめ)
《李白「春夜宴桃李園序」から》この世はすべてはかないということを夢にたとえたもの。
うきよ‐ばなし【浮世話】
1 世間のうわさ話。世間話。「近所の長屋の妻君達が首を鳩(あつ)めて例の—」〈木下尚江・良人の自白〉 2 色恋の話。「—もささやきの、耳は恋する、目はにらむ」〈浄・国性爺〉
うきよ‐ばなれ【浮世離れ】
[名](スル)俗世間のことに無関心なこと。また、考え方や生き方が世間一般の常識とかけ離れていること。「—した暮らし」
うきよ‐びくに【浮世比丘尼】
尼僧の形で売春をした者。「この所も売り子、—のあつまり」〈浮・一代男・三〉
うきよ‐ふう【浮世風】
1 当世風。江戸初期の享楽的な風俗についていった語。 2 「江戸風2」に同じ。
うきよ‐ぶくろ【浮世袋】
絹布を三角形に縫った中に綿を入れ、上の角に飾り糸をつけたもの。江戸時代、通人が懸け香の匂い袋としたり、遊女屋の暖簾(のれん)につけたりしたが、のちには子供の玩具になった。
うきよ‐ぶし【浮世節】
寄席演芸の一。浄瑠璃・長唄をはじめ流行歌・俗曲などいろいろの音曲を取り合わせた三味線声曲。狭義には、明治中期に立花家橘之助が創始した流派をいう。
うきよ‐ぶろ【浮世風呂】
近世、遊女を置いて、客に接待させた公衆浴場。 [補説]書名別項。→浮世風呂