うつし【写し】
1 書画などを写しとること。模写。また、その書画。 2 書類などの控えとして書き写したり複写したりした文書。謄本(とうほん)。コピー。「証書の—」 3 写真や映画などにとること。「大—」「二重—...
うつし【映し】
映像をスクリーンなどに現し出すこと。
うつし【移し】
1 「移し花(ばな)」に同じ。「秋の露は—にありけり水鳥の青葉の山の色づく見れば」〈万・一五四三〉 2 香を衣類などに染み込ませること。また、その香。「菊の露もこちたく、おほひたる綿などもいたく...
うつ・し【現し/顕し】
[形シク]《「うつつ」と同語源》 1 現実にこの世に生きている。「葦原の中つ国にあらゆる—・しき青人草」〈記・上〉 2 正気である。気が確かである。「春の日のうら悲しきにおくれゐて君に恋ひつつ—...
うつし‐いろ【移し色】
移し花で染めた薄い青色。「色々にこきまぜたる上に、—なる織物を着たり」〈浜松・二〉
うつし‐うま【移し馬】
「移しの馬」に同じ。
うつし‐え【写し絵】
1 景色や人物などを描き写した絵。写生画。「是は誠の鯉、—とはさらさら思はれず」〈浄・双生隅田川〉 2 ⇒映し絵
うつし‐え【映し絵】
(「写し絵」とも書く)ガラス板などに人物・景色などを描き、それを幻灯機で壁や白布に映すもの。江戸末期から明治末まで寄席で興行。幻灯。
うつし‐え【移し絵】
水溶性の糊(のり)を塗った台紙に模様や絵を印刷したもの。水にぬらして物にはりつけ、乾ききらないうちに紙をはがすと台紙の模様や絵が転写される。陶器・ガラスなどの模様印刷に用い、また玩具にもする。
うつし‐おみ【現しおみ】
この世に人としての姿を現しているもの。生きている現実の人。「かしこし、我が大神、—あらむとは覚らざりき」〈記・下〉 [補説]「おみ」の語義は「臣」かという。「大身」「御身」とするのは、上代の音韻...