うねび【畝傍】
奈良県橿原(かしはら)市の地名。橿原神宮・畝傍山がある。 「畝傍山」の略。「香具山は—ををしと耳梨と相争ひき」〈万・一三〉
うねびのかしはら‐の‐みや【畝傍橿原宮】
橿原市にあったとされる神武天皇即位の皇居。現在の橿原神宮は、その皇居跡と推定される地に建てられた。
うねび‐やま【畝傍山】
橿原市北西部にある山。標高199メートル。耳成山(みみなしやま)・天香具山(あまのかぐやま)とともに大和三山という。[歌枕]「大空に雁ぞなくなる—御垣原(みかきがはら)にもみぢしぬらし」〈夫木・一五〉
うねべ【采女】
「うねめ」に同じ。「時持が妻(め)は、朱雀院(すざくゐん)の御時、—をなむし侍りし」〈宇津保・楼上下〉
うねめ【采女】
宮中の女官の一。天皇・皇后の側近に仕え、日常の雑事に従った者。律令制以前からあったとみられるが、律令制では諸国の郡司一族の子女のうちから容姿端麗な者を出仕させて、宮内省采女司(うねめのつかさ)が...
うねめ【采女】
謡曲。三番目物。作者未詳。世阿弥説もある。昔、猿沢池に身を投げた采女の霊が、旅僧に故事を語り、僧が回向(えこう)すると舞をまう。
うねめ‐の‐かみ【采女正】
采女司(うねめのつかさ)の長官。うねめのしょう。
うねめ‐の‐つかさ【采女司】
律令制で、宮内省に属し、采女に関することをつかさどった役所。
うねり
1 緩く曲がりくねること。「—を打つ」 2 大きく起伏する海の波。波長が長く、波の山が丸い波。低気圧や台風のときに発生。「—が高くなる」 [補説]「時代のうねり」などのように比喩的にも用いる。
うねり‐ぐし【うねり串】
魚を丸焼きにする際、魚をうねらせた形にして串を刺すこと。