こと‐と・し【言疾し】
[形ク]世間のうわさがやかましい。「—・くは中は淀(よど)ませ水無し川絶ゆといふことをありこすなゆめ」〈万・二七一二〉
言(こと)成(な)・す
口やかましくうわさする。言いはやす。「大和の宇陀の真赤土(まはに)のさ丹(に)つかばそこもか人の我(わ)を—・さむ」〈万・一三七六〉
こと‐の‐きこえ【事の聞こえ】
ある事についてのうわさ。評判。とりざた。「さて宮の内には—有るべければ」〈栄花・浦々の別〉
こと‐の‐へ【言の葉】
「ことのは」の上代東国方言。言葉。人のうわさ。「うつせみの八十(やそ)—は繁くとも争ひかねて我(あ)を言(こと)なすな」〈万・三四五六〉
ことよせ‐づま【言寄せ妻】
妻だとうわさされている女。「里人の—を荒垣のよそにや我(あ)が見む憎くあらなくに」〈万・二五六二〉
こと‐よ・せる【言寄せる/事寄せる】
[動サ下一][文]ことよ・す[サ下二] 1 ほかの事に託して事をなす。かこつける。口実にする。「仕事に—・せては遊びに出かける」 2 言葉で助力する。「天地(あめつち)の神—・せて春花の盛りもあ...
これ‐ざた【此れ沙汰/是沙汰】
もっぱらのうわさ。大評判。「—になりて、親方堰(せ)けども、それも構はず身を捨てて」〈浮・一代男・四〉
ゴシップ【gossip】
個人的な事情についての、興味本位のうわさ話。「雑誌の—欄」
さい‐せつ【細説】
[名](スル) 1 細かな点まで説明すること。また、その説明。詳説。「用法を—する」→概説 2 取るに足りない話。つまらないうわさ。
ささ‐め・く
[動カ五(四)] 1 ひそひそと話す。ささやく。「かの人々笑はせよと—・き給ふをも知らで」〈落窪・二〉 2 さやさやとかすかに音を立てる。「竹のありける所にて風の吹くに、いみじう—・きければ」〈...