おお‐ん【御/大御】
[接頭]《「おおみ(大御)」の音変化。「おほむ」とも表記》 1 神仏・天皇や貴族に関する語に付いて、高い尊敬の意を表す。 ㋐主体自身や所有の主を敬う場合。「—かみ(大御神)」「—ぞ(御衣)」 ㋑...
おおん‐かた【御方】
1 貴人の住居。お住まい。「父母、北の—になむ住み給ひける」〈宇津保・藤原の君〉 2 貴人、特に、貴婦人・姫君の敬称。「—(=中君)は、とみにも見給はず」〈源・総角〉
おおん‐ぞ【御衣】
1 着る人を敬って、その衣服をいう語。お召し物。みぞ。「なよよかなる—に、髪はつやつやとかかりて」〈源・若紫〉 2 夜着(よぎ)。「—ひきかづきて臥し給へり」〈源・葵〉 [補説]中世以降は「おん...
おおんぞ‐がち【御衣勝ち】
[形動ナリ]からだが小さくて、衣装ばかりが目立つさまを、その状態にある人を敬っていう語。「いと—に身もなくあえかなり」〈源・若菜上〉
おおん‐とき【御時】
天皇治世の時代。御代(みよ)。「いづれの—にか」〈源・桐壺〉
おお‐んべ【大嘗】
《「おほむべ」とも表記》「おおにえ(大嘗)」の音変化。