かのこ‐そう【鹿の子草/纈草】
スイカズラ科の多年草。やや湿った草地に生え、高さ30〜80センチ。羽状に切れ込みのある葉を対生。晩春、淡紅色の小花を多数つけ、つぼみのある様子が鹿の子絞りに似る。漢方で根を吉草根(きっそうこん)...
かのこ‐ぞめ【鹿の子染(め)】
「鹿の子絞り」に同じ。
かのこ‐なしじ【鹿の子梨子地】
蒔絵(まきえ)の技法の一。梨子地の中に平目粉(ひらめふん)をまいて研ぎ出したもの。
かのこ‐ぬい【鹿の子繍】
刺繍(ししゅう)で、鹿の子絞りのような模様をみせる方法。絞り縫い。
かのこ‐まだら【鹿の子斑】
鹿の毛並みにみられる白い斑点。ある地色に、白い斑点のある模様。
かのこ‐めゆい【鹿の子目結い】
「鹿の子絞り」に同じ。
かのこ‐もち【鹿の子餅】
餅菓子の一。餅や求肥(ぎゅうひ)などを包んだ赤小豆(あかあずき)のさらし餡(あん)の上に、蜜煮した小豆粒をつけたもの。江戸時代から知られ、関西では小倉野(おぐらの)ともいう。隠元豆を用いるものは...
かのこもち【鹿の子餅】
江戸中期の咄本(はなしぼん)。1巻。木室卯雲(きむろぼううん)作。明和9年(1772)刊。63話の小咄から成り、軽妙洒脱な内容で好評を博し、以後の咄本の流行をもたらした。
かのこ‐もん【鹿の子紋】
鹿の子絞りの模様。
かのこ‐ゆい【鹿の子結い】
1 「鹿の子絞り」に同じ。 2 鹿の子絞りに染めるため、絹や布を糸でつまみ縛ること。 3 近世、上方で2の仕事をするかたわら売色した女子。「牙儈(すあひ)女、—、舞子、比丘尼」〈浮・禁短気・三〉