おち‐ぼ【落(ち)穂】
1 収穫したあとに落ちこぼれている稲・麦などの穂。《季 秋》「足跡のそこら数ある—かな/召波」 2 落ち葉。「—、松笠(まつかさ)など打ちけぶりたる草の庵(いほり)」〈奥の細道〉
おちぼ‐ひろい【落(ち)穂拾い】
落ち穂を拾うこと。《季 秋》
おち‐ぼり【落(ち)掘り】
《多く「落掘」と書く》河川の氾濫や津波などが起こった際、流水が地面を浸食することによって形成されるくぼ地。堤防が決壊したところにできやすい。おちぼれ。おっぽり。
おち‐ま【落(ち)間】
1 他の部屋よりも床が一段低い部屋。おちくぼ。「長四畳の—にでも、肩身の狭い日々をくすぶっているとしたら」〈嘉村・秋立つまで〉 2 京阪地方の歌舞伎劇場で、平土間のこと。
おち‐みず【復ち水/変若ち水】
飲むと若返るという水。月は欠けて、また満ちるところから、月の神が持っているとされた。「セーヌ川の水が夫には—になりそうである」〈佐藤春夫・晶子曼陀羅〉 「月読(つくよみ)の持てる—」〈万・三二四五〉
おち‐むしゃ【落(ち)武者】
戦いに負けて逃げてゆく武者。
落(お)ち武者(むしゃ)は薄(すすき)の穂(ほ)に怖(お)ず
落ち武者はおびえているので、ちょっとしたことにも怖がる。怖いと思えば、何でもないものまで、すべて恐ろしく感じることのたとえ。落ち武者は薄の穂に恐(おそ)る。
おち‐め【落(ち)目】
1 勢いなどが盛りを過ぎて下り坂になること。「人気が—になる」 2 商品の量目が、送り状の記載よりも減っていること。
お‐ちゃ【御茶】
1 「茶」の美化語。 2 仕事の合間の小休憩。「そろそろ—にしよう」 3 茶の湯。「—を習う」
お‐ちゃうけ【御茶請け】
「茶請け」の美化語。