つっ‐かか・る【突っ掛(か)る】
[動ラ五(四)]《「つきかかる」の音変化》 1 あるものをめがけて、突いてゆく。「竹棹(たけざお)を手に—・っていく」 2 言いがかりをつける。くってかかる。「相手かまわず—・る」 3 歩いてい...
で‐か・ける【出掛ける】
[動カ下一][文]でか・く[カ下二] 1 ある目的地をさして出て行く。出発する。また、外出する。「社用で九州へ—・ける」「盛装して—・ける」「買い物に—・ける」 2 出て行こうとする。出ようとす...
とお‐つ‐ひと【遠つ人】
[枕] 1 遠くにいる人を待つ意から、「松」「松浦(まつら)(=地名)」にかかる。「—松の下道(したぢ)ゆ」〈万・三三二四〉 2 雁(かり)は遠くから来るので、「雁」「猟路(かりぢ)(=地名)」...
つま‐ごもる【夫隠る/妻隠る】
[枕] 1 地名「小佐保(をさほ)」にかかる。かかり方未詳。「春日(はるひ)春日(かすが)を過ぎ—小佐保を過ぎ」〈武烈紀・歌謡〉 2 つまが物忌みのときにこもる屋の意から、「屋(や)」と同音をも...
はるはな‐の【春花の】
[枕] 1 春の花が美しく咲きほこるところから、「にほえ栄ゆ」「めづらし」などにかかる。「—にほえ栄えて」〈万・四二一一〉 2 貴重な春の花は散りやすいところから、「貴(たふと)し」「うつろふ」...
ところ‐ずら【野老葛】
[名]トコロの古名。「稲幹(いながら)に這ひ廻(もとほ)ろふ—」〈記・中・歌謡〉 [枕] 1 同音の繰り返しで「常(とこ)しく」にかかる。「—いや常しくに我かへり見む」〈万・一一三三〉 2 ...
はるくさ‐の【春草の】
[枕] 1 芽生えた春の草の愛らしい意から、「めづらし」にかかる。「—いやめづらしき我が大君かも」〈万・二三九〉 2 春の草が生い繁る意から、「しげし」にかかる。「—繁き我(あ)が恋大き海の」〈...
あおくも‐の【青雲の】
[枕] 1 雲がわき出る意から、「出(い)づ」にかかる。「—出で来(こ)吾妹子(わぎもこ)」〈万・三五一九〉 2 雲の色から、「白」にかかる。「—白肩(しらかた)の津」〈記・中〉
ひさかた‐の【久方の】
[枕]「天(あめ・あま)」「空」「月」「雲」「雨」「光」「夜」「都」などにかかる。「うらさぶる心さまねし—天(あめ)のしぐれの流れあふ見れば」〈万・八二〉 「—月は照りたり暇(いとま)なく海人(...
もも‐たらず【百足らず】
[枕]百に満たない意から、「八十(やそ)」「五十(い)」にかかる。また、「や」「い」の音を含む「山田」「筏(いかだ)」「斎槻(いつき)」にかかる。「—八十隅(やそくま)坂に手向けせば」〈万・四二七〉