かき‐な・す【書き成す】
[動サ四](上の修飾語を受けて)…らしく書く。…のように書く。「いとど中納言の御手を若う—・し給へると見えて」〈栄花・浅緑〉
かき‐な・す【掻き鳴す】
[動サ四]かき鳴らす。「秋風に—・す琴の声にさへはかなく人の恋しかるらむ」〈古今・恋二〉
かき‐なで【掻き撫で】
うわべだけで、その本質にまでは至っていないこと。通り一遍。ひとわたり。かいなで。「世に名を取れる人々、—の心やりばかりにのみあるを」〈源・明石〉
かき‐な・でる【掻き撫でる】
[動ダ下一][文]かきな・づ[ダ下二] 1 弦楽器をならす。かきならす。「琴を—・でる」 2 手などでやさしくさする。「泣く泣く御衣着せ奉り、御髪(みぐし)—・で」〈平家・四〉
かき‐なべ【牡蠣鍋】
カキと野菜などを、味噌味などの汁で煮る鍋料理。《季 冬》
かき‐なます【柿膾】
大根なますに生柿または干し柿のせん切りをまぜたもの。あるいは、拍子木・さいの目切りにした柿を、合わせ酢に大根おろしを加えてあえたもの。《季 秋》
かき‐なます【掻き膾】
細く切った大根などを入れて作ったなます。
かき‐なら・す【掻き均す/掻き平す】
[動サ五(四)]かきたてて平らにする。「畑の土を—・す」
かき‐なら・す【掻き鳴らす】
[動サ五(四)]弦楽器を指先などで弾き鳴らす。「マンドリンを—・す」
かき‐なら・べる【書(き)並べる】
[動バ下一][文]かきなら・ぶ[バ下二] 1 二つ以上のことを並べて書く。また、次々と書いていく。「出席者名を—・べる」 2 見劣りしないように書く。匹敵するうまさで書く。「かたち—・ぶる絵師に...